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化学業界研究
YK

最近、朝または深夜はだいぶ冷え込んできましたね。昼間は夏の余韻を感じますが、
夜は冬の到来を感じざるをえません。正直、冬は苦手です。
「寒い」「乾燥」「服が高い」というのが冬の三重苦ですし・・・。おまけに風邪、インフルエンザの季節だし・・・。
あ、でも、冬ならではの幸せもありますよね。たとえば、鍋料理やシチュー。寒い季節ならではですからね。
ほかには「朝の二度寝」。朝一度、目覚めてから二度寝に入るまでのあのぽかぽかしてうとうとした時間はタマラナイ!

さてさて、まぁ、前置きもこの辺にして、そろそろ本題に入りますか。

その前に自分がなぜこんなことを書いているのか理由をちょっぴり述べます。
自分の専攻分野は化学なので、その化学業界について議論できれば、
また、化学業界について全く知らない方に少しでもご興味を持っていただければと思って書きました。
なので、私が書いたことに対する訂正・反論、または付け足したいこと、質問、感想があればガンガン書いてください。

ちょっと、長いので目次をふっておきます。

0.化学業界の定義
1.化学業界の規模
2.化学業界の区分
3.区分された企業の特徴
4.自分の感じた化学業界の感想

0.化学業界の定義

化学業界とは「化学製品を取り扱っている会社の業界」とていぎしておきます。

1.化学業界の規模

化学業界というのは 「化学製品を主に扱っている会社」 の業界です。

身近な化学会社といえば、BtoC企業である花王、ライオン、P&G、とかかな~。
いわゆるトイレタリー・化粧品会社です。他に聞き覚えがあるとしたら旭化成、旭硝子、クレハ、富士フィルム・・・とかですよね。
これらは氷山の一角。最初に言っておきますけど、「化学製品を主に扱っている会社」って、滅茶苦茶に多いんですよ。
化学製品を扱ってるところって、

素材(ガラス・繊維・電子材料・鉄鋼?・セメント?・紙パルプ?)・化粧品・トイレタリー・石油化学製品・医薬品・石油

などが当てはまると思うんですよね。それだけ幅広くやられているのが化学業界なんです。

次に化学業界の売り上げ規模を簡単に推定してみました。
業界地図に載っていた各分野の各会社の売上高を算出し、それらの合計値を求めました。

日本における上記の分野のトップ数社の売上高の和は約55兆円(?の分野込みだと約75兆円)
まぁ、化学業界の規模というのは最低でも55~75兆円以上あるんですよ。
ちなみに化学業界には売上高5000億円くらいの会社がごろごろあるんですけど、
それらの企業の売上高はこの数値には入っていません。
YAHOOファイナンスとかで調べれば、正確な数字がわかるけどめんどいので、とりあえずはこれで勘弁してください。

ちなみに自動車・自動車部品業界だと約75兆円。BtoC向けの電機・精密業界(家電・TV・PC)約70兆円でした。
簡単に見積もりましたが、化学っていうのは自動車、電機・精密と同じくらい規模が大きいみたいです。

「業界ごとの総売上高では自動車業界に続いて化学業界は2位。」
 
と、旭化成の人事がいっておりました。(ソースは知らんがな)

電機業界を抑えて、2位に輝いたのが化学メーカーみたいです。

あ、ついでに 「高利益率と研究開発費は全業界1位」 とも、その旭化成の人事はいっておりました。(ソースはしらんが)

これで、あるていど化学業界の規模についてわかっていただけたとおもいます。
最後にまとめて、次の章に移ります。

化学業界の規模について、伝えたかったこと
・売上高 55~75兆円くらい
・当てはまる会社は素材・化粧品・トイレタリー・石油化学製品・石油・医薬品と幅広い


2.化学業界の区分

化学業界のなかで、化学会社は3つに区分されます。

・川上
石油化学製品メーカー、石油開発とか
例)財閥化学、旭化成、国際石油開発とか

・川中
主に素材メーカー
例)東レ、クラレ、旭硝子、JSR、日東電工とか

・川下
最終商品メーカー
 例)P&G、花王、石油元売りとかかな

流れで言うと、川上がエチレンとか簡単な化学製品をつくって、
川中がそれを偏光フィルム(素材)にして
川下(最終商品メーカー)である東芝がその偏光フィルムをつかって液晶テレビとして消費者に売る。

まぁ、こんな感じの流れです。

2章で伝えたかったこと

川下っていうのは一般的にはBtoCが多いと思います。化学業界では珍しい。
川上は財力がモノをいうので大企業のみです。詳しくは3章で説明します。
川中はBtoBです。川中が化学メーカーのほとんどだと思います。

3.区分された企業の特徴

川上・川中・川下って先ほどの章で説明しました。この章ではそれらの分野の特徴を説明します。

川上というのは、2章でもちょろっと言った通り大企業のみです。
それはエチレンとか塩ビとかの石油化学製品の品質って、どこが作ってもあまり大差が無いからです。
悪く言うと、そんなの誰でも作れるんだよ~って感じ。

また、ブランドイメージっていうのもないに等しいので、大事なのは安いこと。安ければ安いほど売れる。
そうなると価格コストを抑えるために大量生産にはしります。
こうなったら、財力が乏しい中堅どころより、財力があってタフな大企業が当然生き残ります。
なので、川上の企業っていうのは財閥化学のような大企業がメインなんです。

これが日本の川上企業の強みだ!と言いたいところですが、
しかし、川上企業の三菱・住友・三井化学とかは石油化学製品から撤退しつつあります。
なぜなら、石油化学製品は参入障壁は低いため、より低コストで作れる中国や中東あたりが
汎用性の石油化学製品作りまくろうとしているからです。
これでは儲からないということで、財閥化学は近年では、素材に力を入れています。
川上から川中へ移行しつつあるのが現状みたいです。

一方、川下は一般に知られているような最終商品メーカーです。
最終商品メーカーなので、お客のニーズに合わせて研究開発に励んでます。
もちろん、ブランド力を活かしたマーケティングなども欠かせません。
川下の強みっていうのは、何だろう?知名度?すまないですが、ちょっと思いつかん(笑)

最後に、川中の素材メーカーについて説明します。
川中の企業は川上から安い原料を仕入れて、その原料から高付加価値がある素材を作って、
それを川下(最終商品メーカー)に高値で売りとばすことをやっています。
なので、川中の企業っていうのは 利益 / 売上高 が高い傾向があります。

たとえば、川中企業でめっちゃ儲かってる信越化学工業、JSRだと、この 利益 / 売上高 = 13%、10%です。
一方、川上の住友化学、三井化学だと、2~3%です。川下の花王、(分野は違いますが)トヨタ自動車では6%くらいです。


これが川中の素材メーカーの特徴です。

こんなに儲かっている理由を例をあげて説明します。

素材メーカーの東大社のAという素材がなければ、液晶テレビを作れません。
液晶テレビはお客様のニーズにあっているため、めちゃくちゃ売れます。
しかし、東大社はAという素材の重要さを知っているので、売値を高く設定してます。
Aという素材は東大社にしか作れない高度な素材なので、メーカーは液晶テレビのためにも渋々高値で買うしかない。
東大社はにやにやと大儲け!っていう感じです。

要するに自社にしか作れない高度なものを作れる技術力が川中素材メーカーの特徴であり、強みなんです。
なので、この川中の素材メーカーというのは技術力が高いですし、もちろん、高くなければいきていけません。

ちなみにこの素材メーカーたちが今、最も儲けている市場が高機能な電子材料です。
日本の電子材料は国内に大手家電メーカーと二人三脚で育っていったため、圧倒的な世界シェアを誇っています。
たとえば、「300ミリメートルシリコンウェハー」では信越半導体とSUMCOの2社だけで世界シェアの半分以上を占めています。
(2007年度、日経業界地図,より引用)

このように日本の川中企業の多くは電子材料、または高機能素材(耐熱性○○とか)で稼いでるみたいです。

では、第三章のまとめに入ります。
・川上は石油化学製品を扱ってる。
・日本の川上企業は川中企業に移行しつつある
・日本の川中企業は技術力で稼いでる。荒稼ぎしているところは技術力が高いみたい。
・日本の川下企業は・・・・化学業界ならではの特徴はあまり思いつかなかった。


4.自分の感じた化学業界に対する感想

 川上・川中・川下と3つに分けて説明しましたけど、化学業界って実際はこんなシンプルじゃないんですよね。
川上+川中+他業界を持つ旭化成とか、繊維・医療をやっている帝人とかを代表例にあげるんですけど、
色んな事をやっているんですよ。一見、手当たり次第に見えるけど、何かの研究の延長線っていうのが多いし。
まあ、個性がある企業が結構多いから、企業研究が面白いですよね。

 あと、化学業界は(製薬を除いて)比較的にマッターリしている気がする。
他人を蹴落としてでも、自分の時間をなくしてでも仕事をやり続けるぞ!という感じはしないし。
どちらかというとチームワークが大事そう。まぁ、これはどのメーカーもそうなのかな。
また、福利厚生や給料もそこそこ良くて、勤続年数も長いらしい。

いまのところ、自分は化学メーカーに入れたらな~と思ってます。


最後にお勧めのサイトを少し紹介します。
http://career.oricon.co.jp/special/20080310_02.html
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/01/honne/honne1.html

これは転職の理由のランキングです。
転職の理由で多いのは給料、仕事の面白み です。
やはり、これらは就職する前にちゃんと考えておく必要がありそうです。
そのためにもOB・OG訪問して考えないと~(汗)

投稿日: 2008年10月27日
ちょっとコメントする

YKさんへ

初めまして。ジョブウェブで編集長をしている酒井と申します。
いつもブログの作成、ありがとうございます。とても楽しく拝見しております。
さて、今回の化学業界研究のブログですが、
もしよろしければ、ジョブウェブのメールマガジンにて掲載させていただいてもよろしいでしょうか?

拝見しておりまして、非常に素晴らしい内容でしたので、出来るだけ多くの学生さんに知っていただきたいと思いました。
もちろん、差し支えがなければで構いません。コメントお待ちしております!

2008/10/23 15:47 【ジョブウェブ】酒井

酒井さん、コメントありがとうございます。

メルマガの件につきましては、もちろんいいですとも。
ジョブウェブのメルマガに掲載させてもらえるなんて、大変光栄です。

2008/10/27 12:14 YK

YKさん

ジョブウェブでメルマガのライターを務めているヒヨコです。

本日配信のJobweb就職活動攻略通信にて、YKさんのブログを紹介させてもらいました。
私自身、就活中は素材ビジネスに魅力を感じていたので、
こうした形で化学業界の仕組み・面白さをまとめてもらえて、大変嬉しく思います。
(この分野はジョブウェブが手薄になっている部分なので…)

YKさんのブログを通じて、一人でも多くの就活生が素材ビジネス・化学業界に
興味を持ってくれることを願っています。

YKさん自身も就職活動、頑張ってくださいね!メルマガを通じて応援しています!

2008/11/05 23:40 ヒヨコ
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